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藤原は、優美な繊細さと天文学的複雑さを併せ持った白黒の劇的世界を、コンピューターによってコントロールされた、XPプロッターを使って創造する。 2009年から、彼はこれらの作品を、大判サイズのインクジェットプリンターを使って制作している。このフォーマットを使うことで、彼は視覚的効果の高いコントラストを持つ、緻密で複雑に重なり合った線を手に入れることとなる。 ある作品では、これらの効果は、石を水に投げた時に出来る集中する輪のような、またスペース上に作られた虫穴であるような、まるで手品を使って出来あがった作品であるように見える。 また、他の作品では、信じられないような複雑さと対象性を持つ、万華鏡のようなイメージがわいてくる。 藤原の芸術は、その効果によって華麗でバロック的作品であるといえるが、また同時に、白と黒だけの色彩と、完全に線だけを使って創られた作品であることによって、簡素であるともいえる。 藤原のアートの中で、コンピューターのなす部分は隠されてはいない。むしろ、その部分は前面に出されまた創作の中心でもある。然しながら、それはアーティスト、プログラマーである彼自身が、どのような効果を望むかによりプログラムを組んでいくのであるから、明確に彼が創作の指揮をとっているのである。この感覚で言うと、彼のコンピューターの使用は、ある意味で伝統的な創作の手段であるアーティストの絵の具や筆とそんなに隔たりはない。然しながら、コンピューターがもたらす完璧性は、一人のアーティストが彼の技術だけに頼るのでは到底辿り着けないものがあり、この点において藤原の作品は先鋭である。



"090205d3" 2009
inkjet print on paper
100cm x 100cm



"090308m2" 2009
inkjet print on paper
100cm x 100cm




"090309n3" 2009
inkjet print on paper
100cm x 100cm



"09039n4" 2009
inkjet print on paper
100cm x 100cm



"CIMG8168" 1997
ink on paper
(by XY-Plotter)
162cm x 162cm



"CIMG8659" 1998
ink on paper
(by XY-Plotter)
116cm x 116cm




"CIMG8661a" 2000
ink on paper
(by XY-Plotter)
116cm x 116cm



"CIMG8667" 1999&
ink on paper
(by XY-Plotter)
162cm x 162cm



"Resonance1" 2001
ink on paper
(by XY-Plotter)
116cm x 116cm



"Spiral2" 1998
pencil on paper
100cm x 100cm